今年ご紹介の第一弾は去年の流れを継承し Roon Ready 接続機器である
ワイヤレスパワードスピーカーです。 |
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ワイヤレススピーカーというと、ピュアオーディオ用途では無く便利スピーカーというイメージでしたがこのスピーカーは価格から伝わるように本気です。
B&W 800シリーズまでとは言いませんが、700シリーズクラスのクオリティは備えています。
そのクオリティのスピーカーへ、アンプとネットワーク再生機能を組み込んでこの価格であれば十分に納得のシステムです。
機能としては、AirPlay2 / Roon Ready / Spotify / Bluetooth(aptX HD対応) となっておりネットワーク系のみです。
同軸デジタル入力等は一切付いておらず、完全なワイヤレスシステムとして完結しています。
海外であれば TIDAL 等の高音質ストリーミングサービスを使用可能なのですが、
国内ではTIDALの正式サービスが開始されておらず、このシステムの本領を発揮するためには
Roon Ready接続しか選択肢が無い状況です。
もちろん贅沢な Bluetooth (Airplay)スピーカーとして使用しても、上質な再生が可能です。Bluetoothスピーカーとしては現時点で最高峰ではないでしょうか。
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デザインは最新のB&W 800シリーズと同様に平面を持たないラウンド形状で構成されており
この形状ならではのメリットが音からも強く感じられました。
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Roon Ready接続システムとして考えると、スピーカー/アンプ/ネットワークプレーヤー一体型ですので他に必要な機材はRoonコアのみです。
今回は SilentAngel Z1 と組み合わせました。
スピーカー2本と Z1 1台でシステムが完結するため、 すっきりとまとめることが可能で
デザイン優先で、音質にも妥協したくない場合の最適解となり得ます。
Z1 は有線LAN接続ですが、スピーカーはWi-Fi接続で試聴を行いました。
大変良く研究された、見事な音です。
原音忠実とは違い、オーディオの音としての完成度が大変高く、楽しく音楽に浸れます。
特にスピーカー形状から来る音離れの良さが、広く深い空間表現に大きく影響し
左右、高さ、奥行き共に広い音場を展開し、そこにピタリと各楽器類が定位します。
空間表現力に関して言えば、同社の700シリーズより優秀だと感じました。
低域は良くはずみ、肥大すること無く美味くまとめてあります。
高域もうるさくないのですが十分に伸び、音作りとして大変美味くまとめてあります。
エッジはほんの少しだけ丸めてありますが、解像度が落ちる感じは薄く
やかましくないけど物足りなくも無いという、絶妙な範囲に収めてあります。
ハイレゾ音源を再生した場合の、あざといと感じるほどの粘り気のある色気は
このシステムの魅力であり、オーディオの音としての完成度が大変高く
アンプ内蔵のメリットを最大限に発揮したチューニングと感じました。
SilentAngel Z1 と組み合わせた際のシステム価格は 60万円(税込)ほどに出来そうですので
少し(かなり?)贅沢なオーディオ入門や、Roon入門用に最適です。
このDUO + Z1 セットをお買い上げいただいた場合は、Roon の導入が必須に近いため
ご希望の方にはご自宅に伺い、Roon のセットアップまで行い、音出しから操作方法の
説明まで行う事も可能です。
その場合、交通費は別途いただきます。
今年こそ Roon の世界に脚を踏み入れてみませんか?
新しい風を感じることが出来ると思います。 |
ビーアンドダブリュ FORMATION/DUO仕様
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●仕様:ワイヤレス・ハイパフォーマンス・スピーカー・システム
●技術的特徴
・Apple AirPlay 2
・Spotify
・Roon Ready
・Bluetooth
・デジタル信号処理(DSP)
・Class D アンプ
・Dynamic EQ
●ドライバーユニット
・1×25mm カーボンドーム・トゥイーター
・1×165mm コンティニュアム・コーン・ミッドバス
●周波数帯域:25Hz - 33kHz
●最大出力:2×125W
●消費電力:6W 以下(待機状態)
●入出力端子:ネットワーク(Ethernet / WiFi)
●Bluetooth
・Bluetooth v4.1, Class 2
・aptX HD、AAC、SBC
●外形寸法(W×H×D):197×395×305mm
●質量:10.6kg |
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