快心の出来!
Fundamental鈴木氏入魂のインテグレーテッド・アンプの登場です。
最近、Nmodeとのコラボで、X-PM3をFTチューンし、話題のFundamentalの鈴木氏ですが、昨年の吉田苑オフ会での試作機試聴以来、最も期待されていたのがこの新型インテグレーテッド・アンプ PA10の登場ではないでしょうか。
当初今年の2月頃の発売を予定していましたが、新型コロナの影響も重なりようやくの発売となりました。
価格も吉田苑オフ会での一番最初の試聴機の時には60万から80万予定と聞いていたのですが、次のオフ会の時には予価100万円、最終登場した価格は120万円と当初予定の約2倍の金額になっていました。
吉田苑としては、何とか100万円を切って欲しいと随時要望していたのですが、鈴木氏としては全くの妥協を排して作るとどうしても120万円になる。聴いてこの価格が妥当な価格か判断して欲しいと一歩も引き下がりませんでした。
そして本日(6月10日)にやっと試聴することが出来ました。
試聴して思った事ですが、このアンプの素性を素直に表現すると、PA10のプレスリリースに書いてあるとおり、実使用環境にて「正しく音楽を再生する」とありますが、全くそのとおりです。
出音がスムーズなのは言うまでもありません。虚構、虚像的な音の出し方もしない。押し付けがましく無い。
このアンプにとって、情報量が多い、位相の良さは当たり前、静かなのも当たり前の事なので、あえて書く必要も無いのだとアンプが言っています。しかしFundamental鈴木氏の狙う音楽の表現はしっかり聴こえて来ます。
パラダイム、DIATONE、DALI等、比較試聴してみましたが、どのスピーカーも持ち味はしっかり出てくるのですが、それぞれの音楽の表現、伝え方がしっかり出てきます。アーティストの伝えたいイメージが届きます。
なんて言うことは無いのですが、どう伝えていいのか非常に困るアンプです。
LA10、MA10に通じる部分もありますが、これはこれで卓越した音というか表現力を持ったアンプです。
これがなければLA10、MA10なんでしょうが、正直LA10、MA10より好きかもしれません。
もちろん鳴らせるスピーカーの領域はLA10、MA10の方が大きいのですが、比較的、コンパクトなスピーカーの保有率の高い、吉田苑の顧客様に関してはまずくないかと言う状況です。
それからエージングにかかる時間が短いです。 いままでよりかなり早い時間でいい音が出ます。扱い勝手が良くなっています。
ともかく聴いてもらわないと分からないアンプなので、7月試聴機が入り次第、是非ご試聴いただいきたいアンプです。試聴機入り次第、音源もアップします。
ちなみに完全受注生産品で鈴木氏一台一台の手作り品になります。
LA10Ver2、MA10以上に作るのに時間がかかる様で、月に5台が精一杯の様です。プレスリリーズが出た段階で、7月分は予約で終わりましたので、今からの受注で8月分からとなります。
吉田
以下、機能面、仕様となります。
画像左側がアンプ本体、右側が電源部分になります。
・XLR2系統、RCA1系統ですが入力が増えてセレクターが付きました。うれしいですね。使いやすいアンプになっています。
・LA10Ver2、ATT10と同じ高性能・高音質のオリジナルアッテネーターを搭載しています。
小音量でも大音量でもレスポンスも変わりません。
・0dB電流バッファー+対アース1段増幅 電圧増幅段+3段ダーリントン シングルプッシュプル出力段
強力な駆動力と高S/N比を実現するシンプル動作のNonーNFB DCアンプ構成
・出力にリレー接点やコイルの入らない音質劣化皆無のオリジナルプロテクト回路
・更に進化したストレスフリーシャーシ
・700VA大容量トランスと±16,000μFのハイスピードカスタムケミコン採用の強力電源部
・取り付けビスにも及ぶ徹底した非磁性化
・本体と電源の2筐体になります。本体と電源の接続は75cmの給電ケーブルが付きます。電源ケーブルはRPC10。
Specifications
・最大出力:8Ω 32W x 2
4Ω 60W x 2
2Ω 92W x 2
・周波数特性 :DC〜1.6MHz(+0,-1dB 1W/8Ω)
・全高調波歪率:0.03%(16W/8Ω)
0.05%(30W/4Ω)
・残留ノイズ:≦10μV( 入力ショート ボリュームMAX IHF-A)
・S/N比:125dB(8Ω IHF-A)
・電源電圧: AC100V 50/60Hz
・消費電力: 200W (J60065)
55W(アイドリング時)
・最大外形寸法:PA10(A): W320×H120×D240mm
・最大外形寸法:PA10(P): W320×H120×D285mm
・質量:PA10(A):6.6kg
PA10(P):11.2Kg
PA10プレスリリース
http://www.fundamental.jp/news.html#35